前を向いて歩む教会       牧師 中田義直

私たち市川大野教会は、昨年から新たなチャレンジを始めています。それは執事に任期制を設け、人数を変更したことです。連続して二期(4年)執事を務めた人は一期(2年)は候補としないこととし、5名だった定員を4名としました。さらに、委員会制度も設けました。これらは、軌道に乗るまで、しばらく時間がかかるでしょう。だからこそ「奉仕者を広げる」という制度変更の目的を確認しつつ、この過渡期を歩むことが大切です。
イエス様が来られた時、ユダヤの人々は「この方こそ救い主だ」という希望を持ちました。その時、彼らはダビデ王の時代の再来を望んでいたのです。このように私たちは過去の姿を基準にして物事を考えます。現代の日本でも、高度成長期やバブル時代の「成長する経済」を基準にしているのではないか、と思えることがあります。一方、「先進国では経済の成長はすでに行き詰っている」という声が専門家から聞こえてきています。
過去から学ぶことは大切です。それは、前を向く力となります。しかし前を向くには勇気も必要です。未来は未知の世界だからです。勇気がなければ過去に縛られてしまうでしょう。そして、過去にとらわれた人々は、イエス様の語られた「福音」を受け止めることができませんでした。
この年も、教会がキリストの体として歩み続けることができるよう、主のみ言葉に聞き、主を賛美しつつ、前を向いて歩んでまいりましょう。