「救いの完成」を共に喜ぶ        牧師 中田義直

終末の主によって、信じる者は新しい命を与えられ、
救いの完成にあずかる。(市川大野教会信仰告白より)

「信仰告白」で大切なことは「誰を信じているのか」を明らかにしていくことです。日本では「信心深い」ということが良いこととして語られることがあります。そこでは「信心」の対象よりも信じる心が尊ばれています。一方、『聖書』は、十戒などに示されているように「誰を信じるか」ということを何よりも大切にしています。
聖書は、すべてのものを造られた「創造主なる神」、エジプトからイスラエルの民を解放した「解放の神」こそが唯一の神であり、その方こそ信仰の対象である、ということを示しています。さらに新約では「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」と記されているように、この方の本質は「愛」であると示しています。
私たちクリスチャンは、私たちを造り、愛し、そして、その愛によって罪から解放して新しい命を与えてくださった方を信じています。「終末」は神様の御心がすべて実現する完成の時を示しています。この完成の時、新しい命を与えられた私たちは、神様のご計画の完成を共に喜ぶのです。