イエスにある勝利           牧師 中田義直

仲間を得るための、簡単な方法は共通の敵を持つことだと言われます。また、誰かの悪口を言うときに連帯感が生まれることがあります。このように仲間を得るために敵を作ったり、悪口を言うというのは、人間の心を動かす「負のエネルギー」の存在を示しているように思うのです。また、哲学者キルケゴールは「人間を動かすのは『恐れ』だ」と言っています。「恐れ」も人間を動かす「負のエネルギー」ではないでしょうか。
今、世の中に目を向けると為政者たちがこの「負のエネルギー」を使って人々の心を動かそうとしているように思えてなりません。他の国を非難することで、国民の支持を得るというのはとても簡単で効果的な方法なのかもしれません。しかし、この「負のエネルギー」というのは、一線を超えてしまうと、自国の人々も他の国の人々も大きな苦しみに巻き込んでしまいます。このことは、繰り返し、繰り返し歴史に刻まれてきました。
私たちの主、イエス・キリストの復活は「負のエネルギー」に対する勝利です。なぜなら、ローマが行っていた十字架刑は「負のエネルギー」による支配の象徴だからです。
愛すること、信じること、希望を持つこと。この三つはいつまでも続くという聖書の御言葉に立ち、愛し、信じ、希望をもって自ら進んで他者の「隣人」となることを祈り求めていきたいと思うのです。