祈り、支える責任 牧師 中田義直
今日の午後、執事選挙総会を行います。昨年からスタートした新しい執事制度により、定員四名の執事を毎年二名ずつ改選します。執事の働きはとても重要です。ですから、神様の御心を求めつつ投票をしたいと思います。そして、選ばれた方々を祈りをもって支え、その働きのために皆で協力していくことが大切です。
パウロは教会をキリストの体といいます。そして、教会員一人ひとりは体を形作る「部分」であるというのです。体には働きの異なる「部分」が必要です。そして、部分部分がひとつの体として結び合わされているからこそ、部分は部分の働きをすることができるのです。ところが、教会の中に対立が生じ、分裂が起こると、体全体が痛むと同時に、部分もまた、その働きを十分に行うことができなくなります。パウロはそのような悲しい教会の現実を目の当たりにしてきました。彼自身も対立の中に巻き込まれ深く心を痛めました。そのような経験をしているからこそ、パウロは教会がキリストの体として、ひとつとなることを心から願っているのです。
使徒言行録によれば、当時の社会状況の中で立場の異なる教会員の間で起こったいさかいを調停するために執事が立てられました。異なる部分をつなぐ働き、それが、執事の重要な働きです。そして、この働きには「祈りの支え」が必要です。執事の方々を覚え、祈り支えてまいりましょう。