失われることのない希望               牧師 中田義直

それゆえ、私たちはいかなるときにも、イエス・キリストにあって希望をもって生きていくのである。 (市川大野教会信仰告白より)

この言葉は、市川大野キリスト教会信仰告白の結びの言葉です。この言葉の前には「終末の主によって、信じる者は新しい命を与えられ、救いの完成にあずかる」と記されています。私たちは救いの完成にあずかっている、だから、どのような時にも私たちは希望を失うことなく生きていく、と私たちは告白しているのです。そして、これは、困難な時でも自分の意志をしっかり持って、歯を食いしばって語る言葉ではありません。ここで大切なのは「イエス・キリストにあって」ということです。
この信仰告白があらわしているのは“私たちが弱さを覚え、悲しみに心が支配されてしまう時でも、イエス様はいつも共にいてくださる。だから私たちの心から希望は失われることはありません”ということです。キリストが支えていてくださるので、私たちは「いかなるときにも、希望をもって生きる」と告白することができるのです。
ペトロは彼の第一の手紙に「あなたがたは、終わりの時に現されるように準備されている救いを受けるために、神の力により、信仰によって守られています」と記しました。このように、神の力により、信仰によって守られている私たちの希望は、失われることがないのです。