主なる神様からの語りかけ              牧師 中田義直

厳しい暑さ、突然の豪雨、長期間迷走した台風、天候不順による日照不足による農作物への影響など、今年の夏も気候が変化していることを強く感じさせられました。そのような中にあっても、季節は進み、実りの秋を迎えました。日々、命が支えられ、生かされていることへの恵みを忘れないようにしたいと思います。
パウロは、ローマの信徒への手紙に「世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます」(1章20節)と記しています。これは、‟被造物である自然を見つめ、私たち人間自身が自らを謙虚に振り返るならば、そこに「神の永遠の力と神性」を見出すことができる”ということができるでしょう。そしてそれは、命を与えられ、命を支えられ、生かされているという事実への「気づき」なのです。
私たちクリスチャンは、この事実に気づき、神様がおられることを信じることができました。そして、そればかりでなく、この命が神様に愛されていることを知ることができました。
気候の変化とそれによってもたらされる大きな災害、そして、私たちの命を支えている自然の恵み。一見すると正反対に思われるこれらの一つ一つの中に、神様からの語り掛けがあるのではないでしょうか。霊の耳を澄ませ、謙虚な思いをもって神様の語りかけを受け止めてまいりましょう。