一人一人と出会ってくださるイエス様 牧師 中田義直
6月16日から17日にかけて浦和教会で「全国ろう者修養会」が行われました。今年は第50回という節目に当たることから、私は、連盟からのお祝いの言葉を届けるために、部分ですが参加いたしました。そして、講演会やグループ協議など、充実した時間を過ごさせていただきました。
障がい者として、本当に多くの苦労をされた方、周囲の無理解や差別で痛みを負わされた方の言葉はとても重く、私たちの教会の宣教活動にとってしっかりと受け止めていかなければならない、課題が示されました。
また、連盟の「ろう伝道委員会」の委員長を担われていた宮井牧師は、発題の中で「ろう者の中には手話の不得意で筆談を望まれる方もいる。ろう者だから皆が手話をするだろうと考えるのではなく、一人一人と向き合うことが大切」と話されました。この視点はとても大切だと思います。
私たちは健常者に対しても、障がい者に対しても、一人一人を見ることを忘れてひとくくりにしてしまうことがあります。そして、特に障がいを持った方たちに対して、その「障がい」によって、ひとくくりにしてしまうことがあるように思いました。
イエス様はエリコの町で取税人ザアカイの家に泊まりました。イエス様は、ザアカイの名を呼んで彼の家の客になったのです。イエス様は人をひとくくりにせず、一人一人の名を呼んでくださいました。私たちもイエス様に倣い、一人一人との出会いと交わりを大切にしたいと思うのです。