イエス様を「主語」として 牧師 中田義直
イエス様の復活を喜ぶ恵みの中、2018年度がスタートしました。市川大野教会では「主イエスに聴き、主イエスに押し出されて」を今年度の主題としました。私はこの主題から使徒言行録に記されている教会の姿と使徒たちの働きの様子を思い起こしました。
学生の頃に読んだ新約聖書の入門書に「使徒行伝には、イエス様の弟子たちの働きが記されていますが、本当の主役は聖霊です。ですから、使徒行伝というよりも聖霊行伝と言うほうが正しいのかもしれません」と記されていました。そこで改めて使徒言行録を読んでみると、確かに使徒をはじめとする弟子たちは聖霊の導きの中を歩んでいることに気づきました。
使徒言行録の教会は素晴らしい成長をしています。そこには、福音がイスラエルを超え、ユダヤ人ばかりでなく異邦人の中にも広まっていく様子が記されています。また、弟子たちの伝道に取り組む献身的な姿は、私たちにとって大切な手本といえるでしょう。一方、使徒言行録には、迫害など教会が直面した様々な困難も記されています。そして、本当に素晴らしいことですが、不利益としか思えない困難な状況が、大きな喜びへと変えられていく様子が使徒言行録には記されているのです。
教会の歩みにとって大切なこと、それは、イエス様を「主語」とすることです。主の御言葉に聴き、御心を求めつつ歩んでまいりましょう。