子どもたちへの責任 牧師 中田義直
日本の多くの教会では、七五三の時期に子どもたちの成長を祝う行事が行われます。子どもたちの成長を祝い、明るい未来を願って祈ることは、イエス様の御心にかなうことでしょう。
七五三は七歳、五歳、三歳になった子どもたちの成長を祝う日本の行事であり、神道の祝い事です。もともとは女の子が三歳と七歳、男の子が五歳になったとき行われた別々の祝い事でしたが、個々の意味が薄れて一つの「七五三」という祝い事となったそうです。民族や時代、そして、宗教や文化の違いを超えて、私たちは子どもたちの明るい未来を願います。
ところで、いわゆる先進国では、今、少子高齢化が進んでいます。その中でも、日本はそのスピードが速いと言われています。その原因や背景として、様々なことが論じられていますが、若者の将来に対する不安、特に経済的な不安が少子化の大きな要因と言われています。不安や閉塞感の中で、明るい未来を思い描くのが困難になっているのかもしれません。
私たちクリスチャンは、十字架の愛と復活を信じています。そして、そこに希望があることを私たちは知っています。だから、未来ある子どもたちにキリストにある希望を伝え続けます。それが、福音を託されている教会が担う、子どもたちへの責任です。不安が多くとも、閉塞感の中にあっても、色あせることのないキリストの希望を伝えてまいりましょう。