無牧師の経験の中で                 牧師 中田義直

先週の日曜日、花野井教会の古賀公一牧師就任式に出席してまいりました。会堂からあふれるほどの出席者の中、喜びにあふれた就任式でした。式では連盟を代表して、吉田真司副理事長が祝辞をされたのですが、祝辞の中で吉田副理事長は花野井教会のフェイスブックの紹介をされました。そこには、古賀牧師着任までの無牧師期間の礼拝説教者の報告が記され、信徒説教者のほか、バプテスト連盟の多くの牧師が説教奉仕に当たったことが紹介されていたそうです。吉田副理事長はそのファイスブックの内容から協力伝道の素晴らしさを感じられた、とお話ししてくださいました。
9月に古賀牧師は赴任されましたが、その最初の礼拝でバプテスマ式が行われたそうです。無牧師の間でも教会は伝道を続け、魂を養い育む牧会は継続していました。だからこそ、無牧師でもバプテスマ決心者が与えられ、バプテスマの準備が行われていたのです。
就任式の中で教会員の方が祈られましたが、その中で「無牧師の期間であっても、決して無牧ではありませんでした」と言われていました。協力伝道の支えの中で、牧師はいなくとも教会はその担うべき働きをしっかりと担い続けていたのです。そして、この無牧師の経験の中であらためて牧師の働きの必要を確認し、花野井教会は古賀牧師を招聘されたのです。

*フェイスブックというのは、登録した人が互いに自分の近況や伝えたい情報を書き込むインターネット上の情報交換の場です。