教会の栄えることを祈りつつ 牧師 中田義直
今日の午後、昨年度の教会の歩みを振り返る「決算・報告総会」が行われます。私たち市川大野教会では、「計画・予算総会」「執事選挙総会」とあわせて年三回の定例総会を行っています。
このように、バプテスト教会が総会を大切にしているのは、教会員一人一人が教会の働きを担っていくという「万人祭司主義」の徹底といえるでしょう。そしてそれは「教会の約束」に記されている「主の日の礼拝、そのほか教会の諸集会につとめて出席し、教会の交わりのきよくなること、栄えることを祈ります」という約束の言葉の実践でもあるのです。なぜなら、バプテスト教会の総会は人間同士が意見を交わす場ですが、そのような意見の交換を通して私たちは神様の御心を求めているからです。
さて、今、改めて教会の一年間の歩みを振り返るとき、そこに確かな神様の導きと支えがあったことを思います。特に年度の後半、私たちは信仰の歩みを共にした兄弟姉妹を主のもとに送りました。それは、悲しい別れの時でしたが、福音の素晴らしさを確認するときでもありました。
教会の告別式に初めて参加された方から「希望があるのですね」「温かさを感じました」という感想を伺いました。ここに何物にも代えることのできない「福音」の素晴らしさを思います。この「福音」を告げ広めるために、感謝と悔い改めの心をもって、一年を振り返ってまいりましょう。