イエス様を見上げつつ                牧師 中田義直

7月24日は市川大野教会の教会組織の記念日です。1984年4月8日の伝道開始から10年目の教会組織でした。教会組織は教会員数が増加し、経済的に自立できる状態になるなど、いわゆる教勢によって判断されますが、それ以上に教会の「信仰告白」と「教会規則」を整えていくことも重要です。なぜなら教会には神様から託された大切な働きがあるからです。
イエス様が「諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた」(マタイ4:23)ように、教会は御言葉を教え、福音を宣べ伝え、慰めと癒しの働きを担います。数字に表れる教勢にかかわらず、イエス様の働きを誠実に担う群れこそが「教会」です。
そして、私たちの教会が宣べ伝える福音とは何か、信仰とは何かを確認するために、教会は「信仰告白」を整えます。また、どのようにしてこの働きを共に担っていくかを「教会の規則」で確認します。イエス様の働きを担う方法、そして、信仰についてもその重点の置き方などには違いがあり、幅があります。それは、私たち人間の理解や判断には限界があるからです。聖書には間違いがなくても、聖書を読む私たちは間違えます。
バプテスト教会はこの限界を受け入れることを大切にしてきました。だからこそ、私たちは唯一の正しい方イエス様を見上げ、共に祈り、語り合うことを通して御心を求めつつ、主の働きを担い、歩んでゆくのです。