キリストの光の中を   牧師 中田義直

新年のお慶びを申し上げます。この一年が、お一人お一人にとって良い年となりますよう、心よりお祈りいたします。
さて、カトリック教会などで重んじられている教会暦では12月25日のクリスマスから1月6日の「主の公顕(こうげん)」の日までを、キリストの誕生を覚える降誕節(こうたんせつ)としています。聖公会やルーテル派など教派によって違いがありますが、クリスマスからおおよぞ10日から二週間を降誕節としているようです。
ところで「主の公顕」というのはイエス様が公の活動を始められたことを覚える日です。興味深いのは、カトリック教会では日本などの宣教地の習慣に合わせて、この日を1月6日に固定せず、2日から8日の日曜日としていることです。キリスト教をその土地に根付かせるための柔軟性といえるでしょう。いずれにしても、キリスト教の暦では、イエス様の降誕を祝う喜びの中で、新しい年を迎えます。そして、それはバプテストのように教会暦そのものを柔軟に受け止めている教派にとっても同様なのです。
冬至を過ぎ、光の時が長くなってゆく日々の中で、キリストの光をしっかりと受け止めながら新しい一年を歩み始めましょう。