神学校の働きを覚えて         牧師 中田義直

今日は市川大野キリスト教会の「東京バプテスト神学校を覚える日」です。この日は東京、北関東、神奈川の三連合立の神学校、東京バプテスト神学校から学んでいる神学生をはじめ理事やスタッフなど関係者をお招きして、礼拝で「証し」や「宣教」をしていただきます。
東京バプテスト神学校は、信徒の学びの場としてスタートしましたが、そこで学んだ方たちの中から牧師や音楽主事として教会から招聘される方たちが生まれ、現在では伝道者養成と信徒の学びの場という二本の柱を持つ神学校となっています。私も昨年度神学校で「教会学校論」という講座を担当する三人の講師の一人として受け持たせていただきました。その授業でも受講生には牧師を目指す方だけでなく、教会でより良い奉仕をするため、という目的をもって学んでおられる方もいらっしゃいました。
プロテスタント教会は、聖書を自国語に翻訳し、信徒自らが聖書を読むことを勧めてきました。その中でも主体的な信仰告白を重視したバプテストは、幼児洗礼を行わず、子どもたちへの教育によって伝道することを選び取りました。また、教会学校を子どもたちだけのものとはせず、成人科を設けて信徒たちが聖書の共同学習すること奨励してきました。このようにバプテストは、信徒自らが学ぶことを大切にしてきたのです。
牧師や主事といった働き人を育てるとともに、信徒の学びの場という働きを担っている神学校を覚えて、祈り、支えてまいりましょう。