神の御業                      牧師 中田義直

先週の日曜日は、加藤誠牧師を迎えての特別伝道集会でした。台風が接近するという悪天候にもかかわらず、新来者の方も与えられ、50名を超える方々が集い、祝福された礼拝を守ることができました。
実は、何人かの方からいろいろな事情で、特伝の日は礼拝を欠席しなければならないという連絡をいただいていました。そして、選挙の投票日と重なり、一週間ほど前には台風のニュースが報じられました。今年の特伝は参加者が少ないのではないか、という思いが心の中にありました。「教会の集会は人数ではない」ということも正しいことですが、せっかくゲストをお迎えするのに大丈夫だろうか、という「思い」が勝っていました。
ところで、先週の教会学校の聖書個所、ヨブ記38章に「経綸」という言葉が記されていました。キリスト教の用語辞典によれば、これは「神が世界と歴史を支配し導いておられるということ。摂理。神のみわざ。」という意味の言葉だそうです。そして、私たちは安易にそれを理解したり、把握したりすることはできないのです。
教会では、特別伝道集会を覚えて誠実な祈りが捧げられていました。私も祈っていました。しかし、それにもかかわらず、マイナスなことばかりに心が向いていました。嵐の中からヨブに語りかけてくださった神様は、私の心にも、嵐の日に静かに、そして、はっきりとした響きをもって、神様の「経綸」という確かな「希望」を示してくださいました。