霊的な備え                     牧師 中田義直

イエス様のご降誕を待ち望むアドベント、待降節を迎えました。アドベントはイエス様をお迎えする準備の時です。クリスマスリースやツリーを飾って、神様の御子をお迎えする準備をします。そして、この時は飾りつけだけでなく、内面の備え、「霊的な準備」の時でもあります。
12月の教会学校では「ルカによる福音書」から1章と2章を取り上げます。そこに記されているのは、神の御子の母となるマリアの物語です。当時の結婚の習慣から考えると、マリアの年齢は12才~14才と考えられています。平均寿命が現代より短く、精神年齢の発達が早いとはいえまだ年若い少女です。そして、ヨセフも十代半ばであったと考えられます。
まだ幼いマリアとヨセフが神様に選ばれました。彼らは、誰も経験したことの無い不可思議な出来事の当事者となるのです。そして、神様の選びに応えることは、律法によって罰せられる可能性もありました。マリアとヨセフは、命を懸けた信仰による選びとりを迫られたのです。
そしてこの時、神様は御使いを通してヨセフに語りかけてくださいました。一方、マリアには、彼女と同様な「人間の常識を超える経験」をしたエリサベトが遣わされました。神様はご自身の「救いの計画」を担う者たち立てるとともに、彼らを支える者を派遣してくださるのです。
私たちを支えてくださる神様の「愛」と「配慮」を信じ、感謝しつつ、祈りと御言葉を通してクリスマスの「霊的な備え」をして参りましょう。