謙虚に、そして感謝を忘れずに            牧師 中田義直

月曜日から火曜日にかけて関東地方に雪が降りました。交通などへの大きな影響があり、私も神学校の授業が休講なるなど、この二日間でいくつかの会合の予定が変更になりました。
日ごろは便利な首都圏ですが、悪天候など自然の影響が出やすいようです。以前、ラジオで防災について研究している方が「都市部は、いろいろなものが詰め込みすぎなので自然災害の影響が出やすい」と話されていました。そして、「最近は気象情報などを聞いて、以前より高をくくらずに注意する方が増えているようですが、これは大切です。自然に対して謙虚になることが、防災には重要なんです」と話しておられました。
私たち人間は、知恵と技術を用いて便利な生活環境を作り、自然災害を避ける多くの工夫をしてきました。例えば、日本の耐震建築は非常に優れていますし、治水工事によって洪水や浸水の被害が少なくなりました。その一方、異常気象などで起こった自然災害に対して「想定外」という言葉が使われることがあります。自然の力は、人間の考える「想定」を超えることがあるのです。
神様は創造されたこの世界の中で、私たち人間が生きるために必要な多くの「恵み」を自然を通して与えてくださっています。創造の神を信じる私たちは、だからこそ、感謝と謙虚さを忘れないようにしたいのです。