教会を建てる「祈り」 牧師 中田義直
聖書に「教会はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です」(エフェソ1:23)とあり、また、「あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です」(Ⅰコリント12:27)と記されています。これらは、パウロが記した言葉です。パウロは、教会はキリストの体であり、教会に連なる一人一人はその体の部分だと記しているのです。
教会をキリストの体だと考えているパウロは、分裂状態にあったコリント教会の様子を知り、深く心を痛めていました。何とか一つになってほしいという、パウロの切実な思いがコリントの手紙にはあふれています。
そして、パウロはコリント第一の手紙に「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです」(12:26)と記します。これは、コリント教会だけでなく、すべての教会の一つの理想の姿といえるでしょう。
「共に苦しみ、共に喜ぶ」交わり、それが、キリストの体である教会の姿です。そして、私たちの教会がこのような教会となることを願う時、祈りの大切さを思います。共に一人の神様に心を向けて祈ること、そこに教会の頭であるイエス様も共にいてくださいます。聖霊の導きの中で、互いのために祈りあい、キリストの体なる教会を建ててまいりましょう。