「教役者」の働き 牧師 中田義直
二泊三日で行われた全国教役者(きょうえきしゃ)研修会に参加してまいりました。ところで「教役者会」は、かつては「牧師会」と呼ばれていましたが教会のために協働して働く教会主事、音楽主事、教育主事といった主事や伝道師の方たちも共に交わり、祈りあい、学びあうことの重要さが確認され「教役者」という位置づけが大切にされるようになったのです。
このように、バプテスト連盟の教会では、牧師だけでなく主事や伝道師といった教会での働きに就かれている方を含めて「教役者」という言葉を用いています。そして、A教会では牧師を教役者と位置づけ、B教会では牧師と主事を教役者というように教会ごとに判断をしています。
バプテストは、牧師や主事の職を神学校の卒業や試験に合格して与えられる資格によるとは考えません。教会の牧師、主事は教会からの招聘と自身の召命によって、教会に立たされていくからです。そして、これは地位ではなく働きです。ですから教役者の範疇も教会によって異なるのです。
このようにバプテストの牧師の働きや主事の働きというのは、神様と真摯に祈り向き合う中で示された召命を与えられた人と、そのように召命を受けた人を招聘し、祈り支えるという教会の祈りによるのです。資格や地位ではなく、神様の召しと教会の祈りによってのみ、教役者はその働きを担うことができるのです。